ゾートロープ方式でフィギュアを歩かせて見せるためには、歩行動作のアニメーションを1コマ1コマフィギュアにする必要があります。今回は1シーケンスを8コマとして作ってみました。写真では分かりませんが、プラ板を5枚(左腕、左半身、体幹+頭、右半身、右腕)重ねて一つのフィギュアを構成しています。各パーツはパソコン上で作図しました。多少いびつですが、試作品としては十分だと思います。
そもそも回転しているところにフラッシュを当てて、1コマ1コマがはっきり見えるのか?というのは実際に試してみるしかありません。カメラに入っているようなフラッシュは300Vとかの高電圧回路が必要らしいので、高輝度LEDの瞬間点灯で代用することにしました。そのあたりの確認も兼ねています。結果、フラッシュした瞬間、人の形がピシッと止まってはっきりと見えました。これで原理的には行ける、ということが分かりました。タイミングの制御が入っていないのでこの段階では歩いて見えることはありません。
必要なパーツを全て揃えた回路がこれです。大きい方のICは瞬間点灯のための単なるワンショットICで、小さい方のICが主役のマイコンです。小さいですね。写真を撮ってないのですが、箱の内部、回転する円板の下にはフォトインタラプタを並べた基板が仕込んであります。円板の回転位置を検出するためのものです。